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求菩提山と里山で過ごす一日

もののけ姫の山神の森のような、修験者の聖地「求菩提山」

わが国の宗教は山岳信仰に始まるといわれます。
その山岳信仰をベースに、東北アジアのシャーマニズム、中国の道教、さらには密教が結びついて平安時代に成立したのが「修験道」という神仏習合の宗教です。信仰の山としての求菩提山の歴史は5世紀にさかのぼるともいわれますが、修験道の山として歴史に登場するのは12世紀、旧豊前国宇佐郡出身の僧、頼巌による山の復興とされます。以来、明治元年(1868)の神仏分離令まで、天台宗求菩提山護国寺を中心に多くの山伏(修験者)が住みつき、様々な修行に挑み「一山五百坊」と呼ばれて、九州を代表する一大修験道場となりました。
修験道は、人間が大自然の恵みによって生かされていることの感謝にその出発点があります。山中に今なお残る修験道遺跡をたどりながら、山伏から送られてくる現代人へのメッセージに耳を傾けてみませんか?

求菩提のカラス天狗伝説

豊前の民話では、豊前市の求菩提山には山伏の姿をしたカラス天狗が住んでいたといわれています。神通力を使うことができ、「火伏せの神」として人々から敬われていました。火をしずめるとはすなわち水の神様であり、火事を消し止めるだけでなく、雨を降らすこともできたといいます。豊前市を代表するキャラクター、カラス天狗のくぼてん、きょうこは市民にも人気です。


求菩提資料館
〒828-0085 福岡県豊前市大字鳥井畑247 TEL 0979-88-3203
開館時間 9:30~16:30 (入館は16:00まで) 
月曜日休館(祝日の場合は翌日が休館日)
入館料 無料

修験道にかかわる資料を収蔵・展示している求菩提資料館

卜仙の郷より車で約5分ほど行くと、修験道で知られる求菩提山の麓に「求菩提資料館」があります。山伏たちの生活用品や神仏像、法具・祭具、古文書をはじめとした、山岳信仰の歴史をたどる貴重な遺品が多数展示公開されています。その収蔵数およそ2000点。その中でも33枚もの銅板に経文が彫られた銅板法華経(国宝)や、平安末期に作られた銅・陶製の経筒(国指定重要文化財)は必見です。 求菩提山に登る前に修験者たちについて予習してみると、更に楽しめます。


千日回峰行で知られる山田龍真住職の求菩提山 龍王院

千日のあいだ山に籠って修行を続ける最難関の行「千日回峰行」。比叡山の千日回峰行も名高いが、山田龍真住職が修行したここ求菩堤山にも千二百年以上の歴史を持つ過酷な千日行が伝えられてきました。

求菩提山 龍王院
〒828-0086 福岡県豊前市求菩堤134  TEL 0979-88-3107

求菩提の清水 銘水の水くみ場

修験山「求菩提山」参道にある湧水群の内のひとつ。県道32号線沿いにある、二つのパイプと四つの樋が設置された採水場。この水を求めて地元をはじめ県外からも水を汲みにこられます。求菩提の手付かずの自然が生み出す清冽な湧き水です。

求菩提資料館、求菩提キャンプ場手前の求菩提公共駐車場を右折し、県道32号線を求菩提山方面へ。一本道を進みます。

構の石門と黒田時代の石垣

かつて「一山五百坊」と形容された求菩提山は、豊前修験道の聖地として英彦山とともに大きな役割を果たしました。 山内には修行の場や山伏たちが生活をした坊跡、堂宇、墓など当時を偲ぶことが出来る多くの遺構が遺されています。平成13年(2001)には国の史跡に指定され、わが国を代表する修験の山として評価されました。
登山道途中に「構の石門」があり、ここを超えるといよいよ修験道の領域です。この石門は結界の一つと云われてます。参道付近には黒田時代の石垣が多数見られます。

構の石門と黒田時代の石垣
岩の中に祀られた石仏

岩の中に祀られた石仏

「構の石門」を超え、参道をすすむと右手に岩が掘られた場所に祀られた石仏を眺める事ができます。木漏れ日の中、そっと佇む石仏はとても神聖に感じます。

鬼石坊

鬼石坊

山中の石組みで特に見事な、この鬼石坊の石組みは、中に鬼の運んだ石があり、その時の鬼の手形が残ると云われております。

岩屋坊

岩屋坊

杉谷にあるかつての山伏の家。現在無住ですが、昭和40年代初頭まで岩屋氏が住んでいました。周辺では、沢山のしゃくなげを見ることができます。県指定民俗文化財。

座主館跡地

座主館跡地

杉谷の入り口から左の階段を昇ると、座主館跡があります。神護寺とも呼ばれて、山伏(修験者)の最高位の僧である座主が住んでいたところです。館跡には今も大きな石組みが残っており、往時をしのばせてくれます。

禊ぎ場跡

禊ぎ場跡

かつて山伏が滝行をしていた神聖な禊ぎ場。山伏たちが神仏への参詣に先立って、また厳しい修行を前にして斎戒沐浴(さいかいもくよく)、心身を清めた所です。

鬼の階段

鬼の階段

今に伝えられる民話「求菩提の鬼の石段」。その昔犬ヶ岳に棲む鬼たちの乱暴狼藉に困った村人が、求菩提の権現様に鬼を退治してくれるよう頼んだといいます。権現様は鬼たちに求菩提の山頂まで一晩で石段を築くよう命じ、出来れば今までどおり、出来なければ山を出てゆくように迫ったといいます。その時に鬼が築いたのがこの石段で、一説に八五〇段とも言われます。

2013年3月、森林セラピー基地として認定を受けた豊前市では、市から認定を受けた森の案内人たちが自然豊かな豊前の森を案内し、癒しの空間を楽しむイベントを四季を通じて開催しております。求菩提の森でヨガを楽しんだり、歴史に触れ、森を歩いたりと森の魅力に触れるイベントが沢山ありますので是非参加して見て下さい。
森林セラピーに参加して、森の中の香りや空気の清浄さ、美しい色彩や鳥のさえずりなど、人の「五感」を通して森の持つ力を感じ、自然に還りましょう。

森林セラピーという言葉をご存知ですか?森林セラピーとは医学的な証拠を基に、癒し効果が検証された「森林浴効果」のことを指します。森林環境を利用して心身の健康維持・増進、疾病の予防を行うことを目指すもので、ドイツをはじめとした欧米諸国では自然療法として大変盛んに行われています。

お問い合わせ : 豊前市農林水産課  TEL 0979-82-1111
主催 : 豊前市、豊前市森林セラピー実行委員会

豊前市公式ホームページ